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私の名前は西蓮寺 舞【まい】。 ここ、青山学園の新一年となった私。 入学してすぐに、こんな噂が回ってきた。 愛里「学園の七人の王子様!!」 小学校の頃からの付き合いで大親友の 琴吹 愛里【あいり】。 彼女がそう言った言葉は入学してから 何回も聞いた言葉だ。 舞「……ふーん…」 実際それが何なのか、私には良くわからない。 愛里「なぁによーっ、そのどうでもよさそうな返事ー」 私の返事に気に食わなかったのか、わざとらしく頬を膨らませる愛里。 舞「だって…どうでもいいし…」 先ず…興味ないし…。 舞「顔も見たことないのに」 愛里「たしかに」 納得しちゃったし。 愛里「ま、平凡な高校生活がいいよね!!」 なんて、のんきな事を言いながら、私はごく普通の、高校生活を送ろうとしていたんだ。 そう。 ここまでは、ごく普通の女子校生だった。 ごく普通の生活を送っていたんだ。 .
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