ytym

6/6
254人が本棚に入れています
本棚に追加
/100ページ
中島は、そっと山田の髪をなでる。 最近、すこしくらい色になった茶色。前までの明るい茶色もよかったけど、この色もいいな。 なんて思う余裕があるのは、きっと、俺はこんなにも彼に思われているんだなって自惚れしてるから。 「やーまちゃん。」 「・・・なに、」 「俺はこんぐらいのちっこーい山ちゃんがいいけどなー。」 「ちょ、ゆーとくん!?失礼だ、」 「だって、キス、しやすいでしょ?」 腕をつかまれ、急に立たされたかと思うと、 ふいに触れたお互いの唇。 山田の表情は、はとが豆鉄砲をくらったというような表情。 ゆっくりと離れる唇。中島は山田を見つめる。 山田の顔はしだいに赤く染まり、耳まで真っ赤になった。 山田は中島をにらみつけると、ギュッと抱きついた。 あぁ、なんてかわいいんだろう、この人は。 中島はそっと微笑んだ。 .
/100ページ

最初のコメントを投稿しよう!