秘めし者は内側から戸を叩く

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秘めし者は内側から戸を叩く

イザール「ん…」 俺は、激しい気だるさに襲われた。 マキナ「ん?起きたか…良くそうも寝てられるな。」 マキナは俺の顔を見て呆れている。 ??「お主…相当疲れたんじゃな。」 なんか聞きなれない声がする。 イザール「爺さん…誰だ…?」 白い髭をはやしマキナの尻を触っている爺が俺に話しかけてくる。 マキナ「やめないか!まったく…村の娘からも苦情が来ている。」 そのエロジジイが髭を触りながら俺の質問に答える。 アクロ「もう忘れたのかっ!ワシでもお前の名前を覚えとるぞ!アクロじゃ。」 アクロ…な。わかった。 ロキナ「隊長!目が覚めたんですねっ!三日三晩寝続けていたんですよっ!」 三日も…? 俺は、そんなに寝ていたのか? イザール「よしっ!仕事しなきゃ…」 何故かそう思った。 この世界のイザール=ヴェルヘルムがそうさせているのかもしれない。 イザール「まずは…名簿が見たいな。」 ロキナ「はいっ!」 ロキナが棚から名簿を取りだし渡してくれた。 ロキナ「お茶いれてきますねっ!」 イザール「頼む。」 実を言うと仕事や戦い方等は覚えているのだが… 人の名前、これまでのこの世界での記憶がない。 こんなピンポイントな記憶喪失ありえないだろ…と自分でも思う。 イザール「あ行…イザール…イザール…あった!」 そこにはこの世界の俺が歩んできた道のりがかかれていた。 と言うよりも少しだけ思い出した。 それはなかなか大変だった
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