秘めし者は内側から戸を叩く

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あれから数日… 俺は、仕事をしていた。 爺さんは騎士学校を出ていない。 一体、どうやって騎士になったのか… 俺は、その疑問に苛まれていた。 そして…ついに勇気を出し聞いた イザール「なぁ…爺さん。どうやって騎士になったんだ?」 アクロ「ついに気づきおったか…ワシは…昔、魔術師だったのじゃ。」 イザール「本当に言っているのか!?」 魔術師とはとっくの昔になくなったはずの職業だ。 アクロ「もう…何事も出来んようになったがのう…」 イザール「そう…なのか…」 爺さんは寂しそうな顔をしていた…悪いことを聞いたみたいだな… ??「イザール!大変だっ!」 誰かノックもせずに部屋に入ってきた イザール「誰だっ!お前っ!」 ジム「ジムだよっ!忘れたのかいっ!酷いなぁ…ってそんなことより…大変だっ!今、君に書簡が来て先に読んだんだけど…」 イザール「本人より先に読むなよ…それより…何て?」 俺は、書簡を読んだ。 『イザール=ヴェルヘルム殿。 只今、王都では大変な事が起こっている。 直ちに王都に帰還してほしい。 無理を言っているのはわかっている。 そこをなんとか頼まれてくれないだろうか。 グランドリオン王国 国王 アストラム=マラッカ=グランドリオン。』 なにっ!?国王直々の召喚状!? これは…帰らないと行けない! イザール「行かないとっ!」 ジム「だから大変だと言っただろう!?それに…お前の両親は…王都にいるんだろっ!」 イザール「なんだって!?」 俺は、名簿の自分のページを見た 『イザール=ヴェルヘルム。 出身地 王都カナリア 生年月日 創竜の年 桜華の月 円竜の日 (4月の17日) 家族構成 父 アルオン=ヴェルヘルム 母 アリシア=ヴェルヘルム 父は元騎士。今は養蜂で生計を経てる 母は元商人。今は夫を手伝いながら生計を経てる 経歴 騎士就任後 王女を口説き左遷。』 なんつーことを… イザール「今から王都へ向かう。」 ロキナ「えぇっ?わっわかりました!」 イザール「皆。頼む。」 アクロ&ロキナ「了解!!」 アクロ「ワシがそんなこともあろうかとワイバーンを呼んでおいた! 一日でつくじゃろ!」 イザール「サンキュー!爺さん!!」 俺は、ワイバーンに飛び乗った。 王都を守るために…
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