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<キーンコーンカーンコーン>
終わりのチャイムが鳴った。
「紗英、さっきウチのせいで怒られて、ごめんね…」
「あーあんなのしょっちゅうだから気にしないで!昨日も授業中に漫画読んでたのバレちゃって~!本当最悪。」
紗英って、模範少女なんだ…まぁウチも前の学校で漫画見つかって没収されたけど…
「あははっ!あははははっ!!!」
「何!?」
「いや、なんか紗英ってウチに似てるとこあるなって思って…」
「そう?何が?」
「ウチも漫画見つかって没収されてさ…はははっ!紗英も同じかと思ったら笑えてきちゃって…ははっ!やっぱ笑える」
「そんな笑える?」
「笑える笑える。あ!3組行こ!」
「そうだね。行こっか!」
<ガラガラ>
鈍い音をたてて3組のドアを開けた。
「くるみー、かーなー、」
紗英が大声を出して誰かを読んでいると、2人の女の子がこっちに向かってきた。
「紗英、うるさいよ!」
「本当だよ。そんな声出さなくても聞こえるよ。」
2人の女の子がそろって紗英にクレームを出す。
「ごめんごめん。」
反省してないでしょ。
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