プロローグ

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この世界は戦乱の世 魔神と呼ばれる魔物の最上位種の者たち。魔神と人達との戦いは150年も続いて来た。 魔神達は魔王を蘇えらせ世界を自分達の物にするため、人達は世界を守るために……… そして、魔王はちょうど100年前に「英雄グレス」と英雄グレスが持つ「至宝剣レーヴァテイン」により滅ぼされた。 また、この世界には精霊達もいて 彼らは人と協力しあい 自らを「剣」に変え戦う事が出来る。 遺跡の前に一人の男がいる。名前は「イクサ・レイヴェス」 彼はギルドと呼ばれる組織に入り人々のために働いている。 「依頼内容は………ここに来て3日間も帰って来てない人がいる。その者を捜索しろ………か」 イクサは遺跡の中に入り人を探す。 「おーい!!誰かいませんか~!!」 ……… しばらく歩くとかなり開けた空間に出た。 「す…凄い…」 天井の中心からは光が差し込み、そこには一本の蒼色の大剣が刺さっており、神秘的な雰囲気を醸し出してる。 「うっ………」 人の声が聞こえた。辺りを見回すとぐったりしながら床に座っている人がいた。 「!!大丈夫ですか!?」 「うっ……気をつけろ………」 ドシン!! 「!!」 何かが大きな音をたてて近づいてくる。 ドシン!! 現れたのは巨大なゴーレム型の魔物だった。 イクサは腰につけていた鞘から剣を抜く。 (くそっ!何でこんな時に!俺にはまだパートナーがいないけど、ここはやるしかない!) 「うぉぉぉぉぉ!」 キィン! (っ!硬い!) ゴーレムの拳がイクサを襲う。 イクサはそのまま壁に打ち付けられ吐血した。 「くっ…!!」 持っていた剣は柄だけ残し粉々になっている。 (こうなったらあそこにある剣を………) 最後の力を振り絞り刺さっている剣に向かい走る。 「よしっ!」 剣を抜こうと柄を持ったが……… 「………抜けない」 思いっきり力を込めて引くが全く動く気配がしない。 「抜けてくれ!!」 その間にもゴーレムは着々と近づいてくる。 「くそっ!抜けろ!抜けてくれ!!」 ついにゴーレムがイクサの目の前に到達し拳を振り上げた。 「くっ…人一人救えずに死ぬのか……」 イクサは涙を流した。 ---------
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