EP1 出会い

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「俺は、小さい頃…魔王が倒された後、一度だけ英雄グレスに助けられた事がある………その時、その娘を見た事がある。」 「えっ?じゃあレインは本当に「至宝剣レーヴァテイン」なんですか?」 「あぁ」 「えぇぇぇ!じゃ…じゃあもう100歳近く!?」 「それは違うな………その娘は人間と精霊のハーフだ、精霊剣になっている時は精霊と同じ時間を過ごし、人の時は人と同じ時間を過ごしたのだろう。だから、歳はイクサと変わらないだろう。」 「そ、そうですか………?」 横を見るとレインはイクサの肩に寄りかかり寝ていた。 「しばらく封印されてたから、力の消耗が激しいかったのだろう。」 「?封印ってなんですか?」 イクサが疑問そうに尋ねると少し間を置いた後に話し始めた。 「英雄グレスは、重い病気だった。彼は魔王を倒した後、その娘に病気の事を話した。彼はその娘が悪用されない用に封印し、その娘が了承した時だけ封印が解ける用にしたのだろう。その後、彼は亡くなった。」 「ずっと一人で………」 レインを見ると気持ち良さそうに寝ている。 「その娘の事は、皆に知らせない用にしてしばらくギルドで様子を見よう。」 「ありがとうございます!」 女性陣に着替えさせたレインをベッドに寝かせ、部屋を出ようとする。 「………行かないでマスター………待って!」 「?」 「………すぅ………」 「寝言か………」 そして、イクサは自分の部屋へと戻り寝た。 「ふぁ~朝か、よいしょ………?」 起き上がろうと力を入れたが何か重い。そして背中に生暖かい柔らかな感触を感じる。 「えっ?」 後ろを見るとレインがイクサを抱き枕のようにして抱いていた。 (---ッ!!!………なんで俺の部屋に!?) 「んん………マスター………」 イクサの足に足を絡ませる。 (ひぃぃ!………あ 甘い良い匂いだ………じゃなくて!!早くしないと皆に誤解を生みかねない!) イクサはなんとか脱出し、レインを起こしてカウンターに向かう。
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