日常13

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「今日は、学園の先生と友達も一緒なんだ」 「そうか…  まぁ、楽しもうぜ」 そんなことを言いながら、みんなと遊ぶよ。 泳ぐだけじゃなくて、素潜りで、貝や海老、魚を獲ったんだ。 去年、僕、何も獲れなかったんだよなぁ。 沙里奈ちゃんと由美子姉さんは、獲れてたんだけどね。 素潜りで、獲物を獲るのは大変なんだよ。 でも今年は、容易く獲れたんだ。 真斗兄ちゃんと、兄ちゃんの友達が、唖然としてた。 僕だけでなく、奈々子ちゃん、桃子ちゃん、硯斗さんも容易く獲ってるね。 やっぱり魔術師って、別格なんだよ。 僕らは、獲って来た魚と貝、持って来たお弁当で、お昼ご飯さ。 安陪先生も僕らと一緒に、ご飯を楽しんでたよ。 今日は水着にならないみたい。 服のままなんだ。 静かに、本を読んでるよ。 けど、本に飽きたみたい。 散歩を始めちゃったんだ。 ただねぇ。 海底散歩なんだよ。 マジで、海底散歩なんだ。 自分の周囲を、風の結界で覆って海の中へ。 最初は、みんな、唖然として見送ったんだよ。 そして僕らは、泳ぎながら、ついて行ってみたんだ。 途中で諦めたけどね。 しかし… こんなことに魔術を使うなんてねぇ…考えもしなかったよ。 先生は、しばらく海底散歩していたようだね。 帰って来たら、静かに本を読み始めたよ。 今日は、のんびりするんだってさ。 そして、夕方近くまで楽しんでから帰ったよ。
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