日常13

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そんなやりとりの後、お母さんに相談。 簡単に、許可されちゃったよ。 あんるぇ? 実は、魔術学園の周辺って、魔術で監視されてるんだ。 まぁ、後で知ったんだけどね。 親達は、もちろん、知ってるよ。 {子供達の自立心を養うため、極力自由に}って連絡が、お母さん達にあったんだってさ。 許可も貰ったから、僕らはキャンプへ行くよ。 キャンプ場は、学園から歩いて1時間。 その近くには、滝があるんだ。 これが涼を呼び、涼しいんだってさ。 笹先生の受け売りだけどね。 僕らは、学園でテントを借りて行くことにした。 テント代が、タダなんだよ。 凍夜と桃子ちゃんが、{勿体ないから、借りて行こう}ってさ。 僕らも説得に負けて、結局、持って行くことになりました。 荷物の大半は、僕と凍夜が持って移動するよ。 凍夜が、「なんでワイが」なんて言うから、叩いておいた。 おまえが、言い出したんだろ。 まったく。 一応、隆と清も、男ってことで荷物を持つ。 女の子達は、自分達の荷物だけだね。 でも、学園生の僕らに比べたら、体力がない。 結局2人は、途中でギブアップしちゃったけどね。 奈々子ちゃんと桃子ちゃんが、{しかたないなぁ}って、代わりに運んだんだ。 隆と清が、悔しそうにしてたけど…ドンマイ。 僕らはキャンプ場へ着くと、事務局へ行ったよ。 おじさんに挨拶だね。 それから、テントを張る場所を教えて貰ったよ。 そこへ移動だね。 着いたら、早速テントを張るよ。 って、言ってもね。 ワンタッチ式の簡易テントだけどね。 去年のキャンプで使用したテントと、同じタイプだよ。 設置し終わって、辺りを見回したんだ。 すると、僕ら以外にも、学園生が来てたよ。 全員、先輩だけどね。
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