日常13

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張ったテントで、水着へ着替えるよ。 みんな、下に水着を着てたから、脱ぐだけだったけどね。 その後は、滝壺へ直行さ。 滝壺では、泳いだり、魚を捕まえたりするよ。 ただね。 滝壺の水って、すんごく冷たいんだ。 気持ち良いけど、長く入るのはキツイんだよなぁ。 体が冷えちゃうよ。 だから今は、岩の上へ寝転んでるんだ。 ポカポカで、良い気持ちさ。 体が温まると、滝壺ってね。 楽しいよ。 お昼は、持って来たお弁当なんだ。 僕と清の合作さ。 晩御飯は、カレーにするよ。 作ってるところさ。 沢蟹とか沢海老、川魚を捕まえてるよ。 それを下処理した後で、軽く炙ったんだ。 そして、魚は解し、蟹と海老は砕いて、出汁の材料にしたよ。 もちろん、骨や殻は残飯だね。 出汁ができると、持って来たスープを追加だよ。 このスープも、僕と清の合作さ。 このスープをベースに、下拵えした具材を投入。 お母さん達に手伝って貰いながら作った、特製ガラムマサラと、カレールーを入れてっと。 うん、カレーの完成だね。 ご飯は、飯盒で炊いてるんだ。 {これ位は、できるよね}って、隆と凍夜にまかたんだけど… 向こうで、奈々子ちゃんに叩かれてるね。 何したんだろ? こうして出来上がったカレーを、みんなで食べてるよ。 うん、良いできだね。 僕らが食べてると、先輩の1人が僕らへ近付いて来たね。 「美味しそうね。  アナタ達って、小四よね。  あっ!  今度、五年かなぁ。  でぇ、そのカレーってさぁ。  レトルトじゃなくて、アナタ達が作ったのよねぇ」 感心したように言ってる。 「あのぉ~  先輩は?」 つい尋ねちゃったよ。 「あ、ごめんね。  私、学園高1の霧越 真理よ。  あっちにいるのは、私の仲間ね」 なるほどね。
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