日常13

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そしたら先輩の1人が、気付いたようなんだ。 「あっ!  聞いたことあるわっ。  たしか…  特別に転移装置が、設置されてるって。  そんな部屋が、あるそうなの。  その部屋って、家と転移装置で繋がってるそうなのよ。  部外者が毎日来てるらしいわ。  その人達って、一人暮らしの寮生の世話を、してるそうなのよ。  そんな噂だったんだけど…」 「はぁっ?  何ずらぁ?  そん、七不思議系の話はっ?」 先輩達は、噂の話しをした先輩を、呆れて見てるね。 それを見かねて、言っちゃったんだ。 「それって…  事実に近いですね」 先輩達が、ピキッって固まったね。 「僕の部屋には、転移装置があるんです。  横浜の家と繋がってますよ。  ここにいる友達ですけど、横浜の子もいますからね。  そして、凍夜、由梨ちゃん、桃子ちゃんの3人。  彼らの部屋って、料理教室になっちゃってます。  代わりじゃぁないんですけど、家事をして貰ってますね。  だから、無償で家事をやってるんじゃありませんよ」 「けど、それっておかしくない?」 「なんでや?」と、凍夜。 それに、先輩が反応するね。 「なんでって…  部外者が、勝手に学園内で活動して良い筈ないじゃない」 他の先輩達も、頷いてるよ。 「勝手にしてないですよ。  ちゃんと、学園長先生から許可貰ってますもん。  国からも許可されてますからね。  公認ですよ」 先輩達が、(信じられない)と言う顔で、僕らを見てるねぇ。
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