日常13

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他の先輩達を放って、真理先輩が言うんだよ。 「そんなことなんて、どうでも良いわよっ!  私、その料理教室へ通うわっ!  コレだけの差を年下につけられて、黙ってられますかっ!」 えらい鼻息だねぇ。 ゴクッて、豪先輩の喉が鳴ったような… 「そ、そんなに旨いのか?」 真理先輩が、頷いてる。 「純粋に、負けを認めたのは初めてよ」 真理先輩の一言に、他の先輩達の目の色が変わっちゃった。 僕達を見てるんですけど… 「済みません。  こっちは、後一杯しかないんです。  分け合って食べて下さいね」 そう言って、カレーをよそって、豪先輩へ渡したんだ。 先輩達は、カレーを回し食いしているねぇ。 アッと言う間に、完食したよ。 豪先輩が真理先輩の肩を、"ポムッ"て叩いてから言うんだ。 「まぁ、なんだ。  色々と、頑張れ」 「………」 まぁ、そんなことがあったんだけどね。 僕らは先輩達と、仲良くなったよ。 僕らは先輩方から、中学のイベントを、色々と教えて貰ったんだ。 魔術関係の情報は、流石に教えてくれなかったけどね。 {手順を踏まないと危険}と言うのは、先生達と同じだったんだ。 ただね。 僕らが習得した魔術の内容を聞いて、再び固まっていたけどね。 その晩は、焚き火を囲んで先輩達との交流会になっちゃったよ。 結構、楽しかったね。
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