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一夜明けた翌朝。
事件が発生したんだ。
キャンプ場に、熊が現れたんだよ!
小柄な月の輪熊らしいね。
小柄といったってさぁ、{普通の熊に比べたら}と、いう意味だからね。
人が襲われたら、一溜まりもないよ。
一般の宿泊者が、残飯を放置したんだって。
それにつられて、寄って来ちゃったんだよ。
残飯は、決まった場所へ捨てる決まりだよね!
なんでそうしないのっ!
だから、今回のようなことが起こるんだよ!
管理事務所で、ここへ来た時に注意されるよね。
それを怠るなんて!
今回は、朝食の仕度をしていた所にサイレンが鳴ったんだ。
そして、熊出現のアナウンスだよ。
優奈が怯えて、僕へ縋り付いたんだ!
優菜を怯えさせるなんてっ!
僕は腹が立ったけど、優菜をささえながら頭を軽くなでながら告げたんだ。
「大丈夫。
ここは、学園管理のキャンプ場なんだ。
だから、魔術師が常駐してるさ。
それに、何かあっても、僕が優奈を守るから」
優奈が、怯えながら頷いている。
大丈夫だからね。
でも…
優奈以外の女の子達は、怯えないのね。
女の子達で、僕と優奈のことを、キャイキャイ話しながら盛り上がってるよ。
ちょっとねぇ…
そうそう、熊は魔術師が、素早く対処して追い払ったよ。
残飯を放置した者達は、叱責されて罰金だね。
聞こえた内容だと…30万円だってさ。
大変だねぇ。
まぁ、自業自得さ。
優奈を怯えさせたんだ。
もっと、取ってやれば良いのに。
そんなことを、思ってしまったよ。
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