1831人が本棚に入れています
本棚に追加
入園すると、【グローバルモール】エリアだったよ。
お土産なんかが売られているエリアなんだってさ。
パレードも、ここであるんだよ。
入り口には、ハニーマウス、メープルマウス、ジェムグース、ストロベリータイガ、シュガーベアなどがいて、出迎えてくれたんだ。
けど藤崎先生、彼らを華麗にスルーだね。
しかたなく、僕らもついて行くよ。
そして着いたのは、【アドベンチャーワールド】。
その中の【大航海クルーズ】というアトラクションへ入ったんだ。
予約専用入場口から内部へ入ったんだけど、対応は普通の入り口と変わらないらしいね。
入ると、綺麗なお姉さんが出迎えてくれたんだ。
コンパニオンさんだね。
「ようこそ、大航海クルーズへ。
これより皆様には、ヨーロッパのある国から東洋へ向けて出発する帆船へ、乗り込んで頂きます。
水夫として、航海へ参加することなります。
航海中には、様々な困難が発生致します。
無事な航海になることをお祈り致します。
では、大航海クルーズ、お楽しみ下さい」
そう告げられると、扉が開かれたよ。
僕らは、扉から内部へ。
しばらく歩くと、波やウミネコの鳴き声が聞こえる。
先へ進むと、港へ出たよ。
え、ええええっ!
波の音、潮風、潮の香り。
ウミネコが鳴き、人々の喧騒が広がってる。
僕らが唖然としてると、男の人が近づいて来たんだ。
「テメエらが、新しい水夫か。
早く乗んな。
船はアレだ」
男の人が、親指で軽く示すんだ。
大きな帆船だねぇ。
ってか、アトラクションの建物の大きさ超えてるよね。
そうだよね。
「どうなってんだろ?」
思わず、呟いちゃったよ。
僕の呟きが聞こえたのかな。
藤崎先生が、微笑ましそうに僕を見てるんだ。
なんだろ?
最初のコメントを投稿しよう!