日常13

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入園すると、【グローバルモール】エリアだったよ。 お土産なんかが売られているエリアなんだってさ。 パレードも、ここであるんだよ。 入り口には、ハニーマウス、メープルマウス、ジェムグース、ストロベリータイガ、シュガーベアなどがいて、出迎えてくれたんだ。 けど藤崎先生、彼らを華麗にスルーだね。 しかたなく、僕らもついて行くよ。 そして着いたのは、【アドベンチャーワールド】。 その中の【大航海クルーズ】というアトラクションへ入ったんだ。 予約専用入場口から内部へ入ったんだけど、対応は普通の入り口と変わらないらしいね。 入ると、綺麗なお姉さんが出迎えてくれたんだ。 コンパニオンさんだね。 「ようこそ、大航海クルーズへ。  これより皆様には、ヨーロッパのある国から東洋へ向けて出発する帆船へ、乗り込んで頂きます。  水夫として、航海へ参加することなります。  航海中には、様々な困難が発生致します。  無事な航海になることをお祈り致します。  では、大航海クルーズ、お楽しみ下さい」 そう告げられると、扉が開かれたよ。 僕らは、扉から内部へ。 しばらく歩くと、波やウミネコの鳴き声が聞こえる。 先へ進むと、港へ出たよ。 え、ええええっ! 波の音、潮風、潮の香り。 ウミネコが鳴き、人々の喧騒が広がってる。 僕らが唖然としてると、男の人が近づいて来たんだ。 「テメエらが、新しい水夫か。  早く乗んな。  船はアレだ」 男の人が、親指で軽く示すんだ。 大きな帆船だねぇ。 ってか、アトラクションの建物の大きさ超えてるよね。 そうだよね。 「どうなってんだろ?」 思わず、呟いちゃったよ。 僕の呟きが聞こえたのかな。 藤崎先生が、微笑ましそうに僕を見てるんだ。 なんだろ?
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