日常13

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ハッ! 今、僕、何かした? 優奈が、真っ赤になってるんだよ。 僕の服の裾を持って、モジモジしてる。 ??? 何か、あったのかな? 「ゆゆゆゆゆ、雄二ぃぃぃっ!  す、すす、すご、凄いやないかぁぁぁっ」 凍夜が脅えたような感じで、やって来た。 みんなも集まったね。 でも… 「凍夜、何かあったのか?」 不思議に思い、確認したよ。 「覚えてないのか…  いや。  なんでもないんだ。  そうだよな、凍夜」 隆が言うと、凍夜だけでなく、みんなが頷いたよ。 本当、何があったんだろ? そんなやり取りをしていると、船が島へ漂着していた。 さっきまで、島影なんてなかったのに… 呆気にとられてると、男の人が近付いて来るね。 「お前らに頼みがある。  船の状態が酷くてなぁ。  修理には、しばらく掛かりそうだ。  そこでだ。  船を直している間、島の探索を頼みたい。  この小僧も同行させる。  頼んだぞ」 そう言って、行ってしまっちゃった。 残った男の子が、僕らへ言うよ。 「オイラ、ローグ。  よろしくな。  じゃぁ、行こうぜ」 そう告げるローグと一緒に、小船に。 そして、島へ上陸したんだ。
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