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今朝は朝から教室が騒がしいよ。
まぁ、仕方ないんだけどね。
あっ、先生が来ちゃったよ。
"ガラッ"
「コラッ!
騒いでないで、席へ着きなさい!」
うっへぇ、怒られちゃった。
全員が席へ着くと、先生のお話が始まったよ。
「みんな。
知っているとは思うが、今日は身体測定の日だ。
そう、魔那検査も行われるぞ」
再び、教室内が騒がしくなるね。
「静かにっ!
静かにしなさいっ!」
叱られて、教室がようやく、静かになったよ。
「魔那検査は、みんなも楽しみにしていた検査だ。
では、この検査のこと、魔那のことについて説明する。
知っていることもあるとは思うが、黙って聞くように」
そう前振りを言われて、説明を始めちゃったよ。
魔那。
それは、魔素から作られる不思議な力なんだ。
魔素は、今から120年前、ある偉い学者さんが発見した素粒子なんだってさ。
素粒子…って…、なんだか、分かんないけど…そうなんだってさ。
なんだろね?
ただ、その魔素は画期的な素粒子だったみたいだよ。
だってさ、そのおかげで、魔科学が進歩したんだもん。
魔科学?
えっ、知らないの?
うっそだぁ~
今の世の中は、魔科学が生み出す魔導機なしでは生活できないもん。
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