日常13

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次に向かったのは、【ゴールドパニック・マウンテン】 ……… 名前からして、良い予感がしません。 なんでしょね。 非常に、嫌な予感がするんです。 しばらく歩いてると、ゲートだね。 コンパニオンのお姉さんが、いないんだよ。 ゲートをくぐってから、しばらく行くと、エレベータがあったんだよ。 岩壁にエレベータって… シュールだねぇ。 僕らは分乗して、エレベータで上がるんだ。 結構な距離を上るんだねぇ。 それもそうだよね。 降りた場所は、山頂だったんだもん。 まぁ、山って言うほどの高さじゃないけど。 そこは、廃坑になった鉱山の町。 そんなセットだったねぇ。 道は、一本道さ。 そこを歩くと、駅が見えたんだ。 そこには、コンパニオンのお姉さんがいたんだよ。 こんな所へ、いたんだねぇ。 「ようこそ。  ゴールドパニック・マウンテンへ。  皆様は、ここゴールドタウンより退去される住人です。  古き良き時代は去り、採掘不能な鉱山。  鉱山が閉鎖されることとなりました。  町も鉱山と運命を共にします。  この便が最終便となります。  なので、乗り遅れのないよう、ご注意願います。  では、ご搭乗願います」 そう言われて、僕らは汽車へ乗り込んだよ。 そして、汽車が動き出したね。 この乗り物も、スクーナーって呼ばれてるんだ。 揺れも、乗っている感じも、汽車と変わらないねぇ。 たぶん…ね。 だって、しょうがないじゃん。 僕は汽車なんて、乗ったことないもん。 お話しで知って、想像してた感じと同じなのさ。 牽引している本体の煙突から、煙が出てるね。 けど、煙は幻想機の幻だってさ。 ゆったりと、汽車は進むね。 そして崖沿いを走り始めたんだ。 そしたら上から落石…いや、落岩だっ! 危険を察知した運転手が、汽車のスピードを上げる。 最後尾ギリギリへ、岩が落ちたよ。 ひぇぇぇっ。
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