日常13

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その後すぐに、列車強盗が現れたんだ。 馬に乗ったヤツらが、バンバン銃を撃ちながら襲って来たよ。 汽車のスピードが上がるね。 ヤツらは追い付けない。 ホッとしていると… 線路先のポインターで、賊が何かしてるんだ。 もしかして…ポインターを切り替えるのぉっ!? ヤバイ! 線路の分岐は3つ。 右に切り替わると脱線。 賊は右に切り替えるようだね。 不味いよ。 それを察知したんだろうね。 護衛のガンナーが反応するよ。 賊を撃ち、直後にポインターレバーを連射したんだ。 やっるぅ~ レバーが動いて、ポインターが切り替わったよ だけど… 切り替える前だったんだね。 左にポインターが、切り替わってしまって… うん、トンネルだね。 「雄二君。  また、洞窟だよぉ。  また、怖いのかなぁ」 涙目で、僕を見る優奈。 「大丈夫。  優奈は僕が守るから」 そう言って優奈の頭を、優しく撫でてあげる。 前の席では凍夜が、鼻を摘んでるねぇ。 けど… 優奈を除く女の子達から、白い目で見られてるんだけど…気付いてないみたい。 残念な子なの? 凍夜って。
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