日常13

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洞窟へ突入しても、汽車のスピードは落ちない。 寧ろ加速してるよ。 まるで暴走列車だね。 あっ! 前方に崖っ! 線路が切れてる。 マジッ! 落ちる、落ちるよぉぉぉっ! 嘘ぉぉぉっ! 汽車は、そのまま崖へ突入。 ダイブだぁぁっ! ああああ、あっ? なんで宙を走るの? 向こう岸の線路へ着地?して走ってます。 ……… 何ですとぉぉぉっ!? 後ろで、藤咲先生がクスクス笑ってる。 何か仕掛けがあるんだよねぇ。 まぁ、これ、アトラクションだからさぁ。 そう思いながら、藤崎先生を伺うように後ろを見ると… !!!!! 巨岩が、こっちに迫ってる! 「げっ!  岩ぁぁぁぁっ!」 思わず、叫んじゃいました。 テヘッ。 って、それどころじゃないよ。 僕の叫び声を聞いたみんなも、後ろを慌てて確認してるね。 藤崎先生もだよ。 でっ… 藤崎先生の顔が、蒼くなってるんだよ。 もしかして…本物? 汽車のスピードが、慌てたように上がる。 まるで、予想外のことが発生したようにだよ。 巨岩との追い駆けっこが始まるね。 ゴロゴロ…いや、ゴゴゴゴゴォ~ッて、迫って来るんだ。 たーすぅーけぇーてぇー
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