日常13

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けど、しばらくしたら、それも終わったよ。 前方に、再び崖が現れたんだ。 線路は崖に沿って、横にそれてるね。 汽車は、線路沿いに進路を変更だよ。 岩に、そんな器用なことができる筈もなく… 崖下へ落ちていきました。 良かったぁぁぁっ。 助かったよ。 みんなで、ホッとしてると… 線路の先が行き止まり! 岩壁、激突コースだっ! {キャァァァァッ} 女の子達の黄色い声が響く。 護衛のガンナーが、素早く反応。 ポインターを打ち抜き、切り替えに成功したんだ。 汽車は進路を変え、危険を回避したよ。 程無く、トンネルを抜けたんだ。 外へ出れたよ。 川沿いに、線路は続くね。 汽車はスピードを落とし、川沿いを、ゆるゆると走り始めたんだ。 どうやら、終わりに近いみたいだね。 僕らはホッとして、辺りを見ながら寛ぎ始める。 「雄二君。  怖かったよぉ」 そう言って、優奈が抱き付いてきた。 なので、軽く背中をポンポンと叩いてあげる。 少し、落ち着いたようだね。 そして汽車は駅へ到着。 アトラクションの終了だね。 「本日は、有難う御座いました。  ゴールドパニック・マウンテン。  お楽しみ頂けましたでしょうか。  本アトラクションは、コレにて終了させて頂きます。  又の御来場、お待ちしております」 何時もの挨拶を聞きながら、外へ出る。 ふぅ。 パニックって聞いてたけど… 参ったね。
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