日常13

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僕が、そう思ったから? いきなり、シューター内でサイレンが! 『緊急事態!  緊急事態!  エンジンに異常発生!  制御不能!  制御不能!』 途端に… シューターが暴走を始めたんだよ… 〔〔キャァァァァァッ!〕〕 女の子達の悲鳴が響く。 黄色い声ってヤツだね。 ただねぇ… 「にぎゃぁぁぁぁっ!」 男で、凍夜だけ叫んでる。 うん。 止めようか。 暴走するシューターへ、隕石が迫る。 シューターは右へ急旋回! ギリギリで隕石をかわすことに成功! けど、その先には小惑星帯。 つ、突っ込むぞぉっ! 密集した岩石の集合体を、縫うように進む。 上下左右、急旋回、急上昇、急降下… 暴れるように回避して行く。 車内は、エアクッションシステムを採用している。 なので、安全なんだ。 だけど… 振り回される感覚は、ダイレクトに襲ってくるね。 これ、スゲェっ。 隣で優奈が、蒼くなってるんだよ。 僕は優奈を、ギュッと抱き寄せたんだ。 そして頭を、優しく撫でてあげる。 こんなことは、魔導機で保護された空間だから、できるんだ。 話しに聞いた、昔のジェットコースターなんかでは、できない芸当だよ。 そのおかげで優奈は、少し落ち着いたようだね。
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