日常13

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ふらつく優奈を支えながら、僕は外へ出たよ。 由梨ちゃんは、清が支えてる。 2人には、刺激が強過ぎたようだね。 安陪先生は、藤崎先生に支えられてる。 「しっかりなさい。  情けないわねぇ」 そんなことを、言われてるねぇ。 桃子ちゃんは…ケロッとして、降りてるね。 苦笑中の隆。 沙里奈ちゃんと奈那子ちゃんは、平然としてるよ。 けど… グロッキー状態の凍夜を、イヤイヤ支えてるんだ。 凍夜… おまえなぁ。 「本日のご搭乗。  有り難う御座いました。  スペース・クルーズ。  お楽しみ頂けましたでしょうか。  本、アトラクションは、これにて終了させて頂きます。  またのご来館。  心よりお待ちしております」 お約束を聞きながら、外で集合したよ。 みんなが疲れてたので、近くの喫茶で休憩したんだ。 そこで僕は、凍夜へ言う。 「凍夜なぁ。  おまえさぁ。  情けないぞ」 「いや。  わいなぁ、元々、酔い易いんや。  何とか耐えとったんやがなぁ」 ああ、怖いからグロッキーじゃなかったんだな。 「アトラクションは、面白かったんやで。  せやけどなぁ。  あの揺れには、耐えられへんかったんや。  わいは、ホラー系やなかったら、大丈夫やで」 そんなことを話してると、藤崎先生がニヤリと笑った気がしたんだ。 何だろ?
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