日常13

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「いっ!  飯くらい、自由に食わしてぇーなぁ」 凍夜が悲鳴を上げる。 そんな凍夜へ、藤崎先生が呆れたように告げてるねぇ。 「魔術師は、世界各国へ派遣される場合もあるの。  公式の場へ、招かれる場合もね。  そんな時に、{テーブルマナーを、知りませんでした}なんて、恥ずかしいでしょ。  上級学年では、テーブルマナー学科もあります。  確かに、少し早いかもね。  けど、経験して損はないわよ」 さいですか。 そう言われては、仕方ないよね。 みんな、渋々だけど同意したよ。 まぁ、僕と清は、関係ないけどね。 習得済みだもん。 清はお婆ちゃんに、食べ歩きへ連れ出されてるんだ。 修行の一環だってさ。 全てのジャンルの料理店へ、行ってるそうなんだ。 テーブルマナーは、相当扱かれたらしいねぇ。 僕は外食じゃなくて、自宅だよ。 お母さん特製料理で教わったんだ。 食器は、倉庫へ収められてるのさ。 それを使ったよ。 お母さんが料理修行時に集めた、各料理専用の食器なんだよ。 厳しく教わったから、バッチリさ。 なので、僕と清は、気楽に食べてるんだ。 僕は時々、両隣の優奈と奈那子ちゃんへ、アドバイスしてるよ。 清は由梨ちゃんと沙里菜ちゃんのフォローだね。 桃子ちゃんは、ちょっと怪しいけど、マナー通りに食べてるよ。 凍夜と隆は、先生達に教わってるね。 少し肩が凝ったけど、美味しかったよ。
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