日常13

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食事が終わったから解散だね。 そう思ったんだけど… 「何言ってんの?  ネズミーの夜は、これからでしょ」 藤崎先生が、呆れたように言うよ。 いや、もう夜だよね。 「え~っとぉ…  何を?」 そんな僕に、藤崎先生が溜息を吐いて言うんだ。 「夏の夜って言ったら、決まってるでしょ。  肝試しよ。  き・も・だ・め・し!」 ハッ、ハァァァァッ!? 「ここで、ですか?」 「ここだからよ」 そのやり取りを聞いた、安陪先生が焦って言う。 「ま、まさか…  アレですか?」 その言葉に藤崎先生が、ニヤリと笑って頷いてるねぇ。 「わ、私は…部屋で…」 「却下。  行くわよ」 「いーやぁぁぁ~」 安陪先生を、ガッチリホールドした藤崎先生の先導が始まる。 ついて行かないと…ダメですよねぇ。 何処へ連れて行かれるんだろ? ハァ~ッ。 そして僕らが向かったのは… 【ファンタジーワールド】でした。 なぁ~んだぁ。 ファンタジーか。 なんて思った僕は、甘かった。 連れて行かれたのは、【ホーンテッドタワー】 所謂、お化け屋敷ですね。 わかります。 入るのは…決定なんだね。 逃げないように藤崎先生が、満面の笑みて見張っていらっしゃる。
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