日常13

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「お疲れさん」 「うん。  疲れたよぉ~  何かオバケが、むきになって脅してくるんだもの」 やはり清、おまえもか。 「僕の時も、そうだったんだ。  優奈が気絶したら、さらに酷くなっちゃってさぁ」 「僕もだぁよぉ~  何でだろぉ~」 2人して、首を傾げたよ。 そしたら、隆と桃子ちゃんが出て来たんだ。 2人は、何かを酷評してるね。 なんだろ? 良く聞くと… オバケの脅かし方や、演出についてだった。 うっわぁ~ スタッフの人達は、アレを聞かされたのか… 泣いてなきゃ良いけど… 次に出てくるのは、凍夜達の筈。 ちょっと、遅いかな? そう思ってると、出て来たようだね。 はいっ? 奈那子ちゃんと沙里菜ちゃんしか、いないんだけど… いや、待って! 2人が、何かを持っているよ。 良く見ると… 凍夜の足だね。 気絶した凍夜の足を、片足づつ持って、引き摺ってたよ。 何が、あったんだろ? そんな僕らを見て、隆が苦笑しながら教えてくれた。 「凍夜は、オバケがダメなんだとさ。  入るのも、そうとう渋ってたんだぜ」 「もー、最悪。  入る前に逃走しかける。  入ったら、脅えて抱き付いてくるわ。  もぅ、イヤッ!  挙句に気絶して…  どーなのよ。  コレ」
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