日常13

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子供達とリーンチャーム、水夫と船長の顔が、引き攣ってる。 そんな中、水夫の1人が女の子を捕らえたんだ。 「船長!  ガキを1人、捕まえやしたぜっ!」 「でかしたっ!  雄二っ!  ガキを返して欲しかったら、お前1人で来い。  良いなっ!」 そう言うと、去って行く。 「しまったっ!」 そう言って、僕は追い掛けようと… ねぇ、優奈、放してくれないかなぁ。 優奈が服を掴んで、行かせてくれません。 んっ? あれぇ~? ちょっと、待ってよ。 お話が、おかしくないかな??? ここってさぁ。 確か、セラが浚われるシーンだよね。 そうだよね。 と、言うことは、優奈が浚われるシーンだよね。 何で? ……… まぁ、良いか。 それより、浚われた子を助けるのが先だね。 「リーンチャーム。  浚われた子を助けに行きたいんだ。  案内して」 そう言うと優奈が言う。 「私も行くよ」 「ダァーメェ!  危険だから、優奈は留守番ね。  危険な場所へ、連れて行けないよ」 そう言ったんだけどねぇ。 「雄二君が、守ってくれるんでしょ」 そう言って、ウルウルした上目で、僕を見るんだよぉ~ うっ! それって、反則技だよね。
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