日常13

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そんな僕らへ、藤崎先生が言うんだよ。 「今日は、ここまでよ。  後はホテルへ帰って、部屋へ移動ね。  荷物を車から取り出して、行きましょう。  ああ、車はホテルの駐車場よ。  ホテルマンが、移動させてるの。  先生は、電子キーを持ってるからね」 それから僕らは、ホテルの駐車場へ向かったよ。 先生は、パッドへ送信されたメールを見ながら先導だね。 車に着くと、荷物を取り出すよ。 そしてフロントだね。 鍵を受け取って、ホールで集合。 部屋は、2人部屋4つと、3人部屋1つだってさ。 2人部屋は、僕と清、隆と凍夜、優奈と由梨ちゃん、そして先生達だね。 奈那子ちゃん、沙里菜ちゃん、桃子ちゃんが3人部屋さ。 それぞれが、部屋へ向かうよ。 別れ際で、藤崎先生が言うんだ。 「カップルって、手もあったんだけどね。  凍夜君が哀れでねぇ。  止めたのよ」 「ぐぅっはぁっ!  酷いやんかぁ~」 …先生。 それは、教師としてどうかと… 「フフフフフフッ。  冗談よ。  それより部屋に入ったら、テラスへ移動なさいね。  そろそろだから」 そう告げて、安陪先生と行っちゃったよ。 そろそろ何だろ? 僕らは不思議に思いながら、部屋へ向かう。 廊下で、みんなと別れた後、言われたようにテラスへ。 すると… ゙ヒュー゙ ゙ドォーン゙ ゙ヒュー゙ ゙ドドォーン゙ 花火が上がり始めたんだ。 すると、ノックがだね。 僕が出ると、優奈と由梨ちゃんが来ていたよ。 「雄二君。  一緒に観て良い?」 上目使いで、赤い顔で言われたら、断れませんて… 僕は2人を部屋へ入れる。 テラスの左右に分かれて花火を見たよ。 もちろん、僕と優奈、清と由梨ちゃんにだよ。 その頃、中庭には… 芝生に寝転んで花火を見ている、凍夜の姿があったんだってさ。 凍夜の部屋は、隆と桃子ちゃんに、占拠されていたらしい。 凍夜… 御愁傷様。
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