日常13

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最後の【バーチャルグラフティ】 「ネズミーのスタッフから受けた報告を見て、先生、噴いちゃったわよ」 笑いながら言うんだ。 え~っとぉ、なに? セラが優奈になるのは、そう言う仕様らしいね。 好きな子になるんだってさ。 問題は… 優奈が浚われるシーンで、優奈を助けたりしたこと。 クロー船長を、ロリコン呼ばわりにして追い詰めたりね。 元のストーリから逸脱していて…安陪先生と大笑いしたらしい。 と、言うか、スタッフルームが爆笑に包まれたとか。 「グッジョブ」 そう言って、親指を立ててるよ。 あれ… 観られてたのね。 「通常、そこまでの監視は、しないわよ。  異常の検知だけだから。  貴方の場合、(何か起こるかも)って思ったから、監視を依頼したの。  他の魔術学園生もね。  だけど、他の子達はストーリー通りだったそうよ」 さいですか。 それで、【アマゾンクルーズ】、【ゴールドパニック・マウンテン】、【スペース・クルーズ】は、僕達が体験した内容を元に、変更する話しが出ているらいしよ。 ただね。 刺激が強すぎるでしょ。 なので、それようにメンバーを分けて、スペシャル版とするんだってさ。 そうか… 僕は自分で、スペシャル版にしちゃったんだね。 「ふふふふふっ。  本当に貴方は、どんな魔術師になるのかしらね。  今から、楽しみよ」 そう言って、ウインクされちゃった。 「ハハハハハッ。  頑張ります」 そう言うしか、ないよねぇ。 「では、僕は飲み物を買ってから、部屋へ戻りますので」 「そう。  飲み物を買いに行く途中だったのね。  ああっと、このことは…」 「分かってます。  みんなには、内緒にしておきますよ。  と、言うか、言いたくありません。  僕のせいで、アトラクションがハードになったんですから…」 「良いんじゃない。  結構みんな、楽しんでたしね。  特に、優奈ちゃんがね」 僕は顔を赤くして言う。 「失礼しました」 そう言うと、足早に移動したよ。 本当に、先生達は…
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