日常14

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今日から僕らは5年生。 朝から入学式と一緒の始業式だよ。 人数が少ないから、クラス替えなんてありえない。 何時ものメンバーが揃ってるね。 新入生達が、キョロキョロ、モジモジって、初々しいねぇ。 式を終えてから、教室へ向かったよ。 ……… 教室くらいは、替えようよ。 そう。 4年生の時と同じ、教室だったんだ。 まぁ、良いけど… 担任は、女の先生だったよ。 結構、若い先生だね。 副担任は男の先生。 中年のおじさんなんだ。 普通、逆じゃない? 「おはよう。  今日から卒業まで、君達の担任になる笹 瑠衣です。  あちらにおられるのは真鍋 武先生。  副担任ですが、治癒魔術のスペシャリストでもあります。  貴方達の魔術授業は、武術の鍛練です。  今後、魔術授業での武術鍛練が激しくなり、怪我をする場合が増えるでしょう。  そのようなケースを考え、赴任して頂くことになりました。  負傷したら、すぐに真鍋先生を呼ぶように」 そういう副担任だったのね。 納得。 「はい」 桃子ちゃんが、手を挙げる。 「え~っと。  嶋籐さんでしたわね。  何でしょう?」 「先生は、前担任の笹先生とは、どういう関係なのですか?」 女の子達は、興味津々だね。 「笹 蓮紀は私の夫ですよ。  皆さんのことは、家で良く聞いていましたわ」 へーっ。 先生は、年下の女性と結婚してたんだ。
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