日常14

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「次は委員長ですね」 全員が一斉に〔〔鈴木君を推薦しま~す〕〕とハモる。 ちょ。 僕は、去年やったよね。 「やってない人が、やった方が良くないですか?」 思わず、そう言っちゃたよ。 「そうですわね。  ですが、みんなが希望していますからねぇ。  去年の実績を考えると、続投でも良いと思いますわ。  鈴木君、どうです?」 まぁ、良いか。 「分かりました。  では、みんな。  今年もよろしくね」 ほかの委員は… 副委員長は、凍夜と硯斗さん。 体育委員は、奈那子ちゃん。 図書委員は、由梨ちゃん。 書記は、浅見さん。 こんな感じかな。 浅見さんは、ぽっちゃり系の女の子だね。 しかし、凍夜が副委員長かぁ… 大丈夫かなぁ。 委員が決まったので次だね。 先生と僕ら委員は、教科書を取りに行ったよ。 みんなに教科書を配ると、ちょうどお昼だったね。 午後からは、通常授業なんだってさ。 それからは、4年の後半と同じような感じで、授業が進んでくね。 始業式から、2週間ほど経った頃なんだけど… 4年生の委員長が教室に来たんだ。 「あのぉ~  鈴木先輩って…どの人ですか?」 ? 何だろう? 「僕が、鈴木だけど…  君は?」 「えっとぉ、鈴木先輩です?  私、堂本 梢て言います。  先輩に、お願いがあってですね」 なんだろね? 「その、お願いって?」 「笹先生から聞いたんです。  色んな、楽しいイベントがあったって。  {私達もしたいなぁ}って、話になったんです。  で、私達も誕生日会をですね。  誕生会って言ったら、ケーキじゃないですか。  先輩は手作りケーキを、誕生会に出してたんですよね。  そこで委員長の私が、先輩にケーキを作って貰えないか、お願いに来たんです。  お願いします」 そう言って、頭を下げてくんだよ。
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