日常14

5/24
前へ
/368ページ
次へ
僕は呆れて、梢ちゃんを見て言っちゃたんだ。 「なんで、僕が作らないといけないのかな?  自分達のクラスで行う誕生日会でしょ。  自分達でやらないと、ダメじゃない」 (僕が、無条件に協力してくれる)って、思ってたみたいだね。 びっくりした顔で、僕を見てるよ。 「まずは、どうするか。  自分達で考えるんだね。  僕達の時は、1人500円を徴収して行ったんだ。  徴収する額を上げるとかね」 「えっ!  お金、取るんですか?」 おい、おい。 「食事も付けて行うんでしょ。  だったら、タダで、できる筈がないじゃない。  お金がないんだったら、食事やケーキは、諦めるんだね。  それ抜きで、祝う方法を考えるとかさ。  あっと!  君だけが考えちゃダメだからね。  クラスのみんなと、考えるんだよ。  そのための、委員長なんだからね」 そう言ったんだけど… 梢ちゃん。 悩みながら、僕へ会釈して、行ってしまったね。 大丈夫かなぁ? あとで知ったんだけど… 結局、4年生は、食堂のおばちゃんと交渉したんだってさ。 食堂経由で、料理とケーキを手に入れたようなんだ。 もちろん、そのための代金は、クラスで徴収したそうだよ。 僕らは、去年と同ように誕生日会をしたけどね。 後、ハロウィンパーティ、クリスマス会もやったよ。 隆達は、5年になってクラス替えさ。 だから、別々のクラスになっちゃたって。 なので、学校でクリスマス会をしなかったんだってさ。 その代わり、僕の寮の部屋にみんなで集まって、クリスマスパーティーをやったんだ。 僕は図工の時間に作った七宝焼きのペンダントを、優奈にプレゼント。 クラスで1番できが良かったんだよ。 すごいでしょ。 なので、クラスの女の子達に狙われちゃたよ。 だけど、死守しました。 優奈が喜んでくれて、良かったよ。
/368ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1831人が本棚に入れています
本棚に追加