日常14

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2/3 節分。 凍夜が、変なことを言い始めたんだ。 「今日は節分や。  ただやな。  食いもんを投げるちゅうのは、感心でけへん。  そこでや。  別の物をつこうて、節分しいへんか?」 「他の物って何だ?  BB弾でも使うのか?」 「それやと、痛いやんかぁ!  せやなくて、片付けるのが大変やろが。  せやさかい、魔那をつこうて見たらでや?」 なんか、本音が出てたようだけど… まぁ、良いか。 確かに、魔那で玉を出して代用すれば、それほど痛くないよね。 それに魔那って、しばらくしたら消えるからねぇ。 魔素に戻っちゃうんだよ。 だから、後片付けの心配もないよ。 そしてね。 物をぶつける行為は、意外と発散に良いんだ。 おそらくだけど… 凍夜は、元気のない桃子ちゃんのために、考えたんじゃないかな。 ストレス発散のために、提案してるんだと…思うんだけどね。 考え過ぎかも、しれないなぁ。 だって、凍夜だもん。 桃子ちゃんは、元気がないねぇ。 けど、授業には、参加してるんだ。 僕は瑠衣先生の許可を貰う。 そして、凍夜の提案を、臨時ホームルームを開き提案したんだ。 みんな、ノリが良いね。 賛成してくれたよ。 行うのは、放課後となった。 武術鍛練終了後に、そのままイベントだよ。 だけど… 肝心の桃子ちゃんが、参加しようとしないんだよ。 「嶋籐さん。  甘えるのも大概にして下さい。  貴方だけが、不幸だとも?」 硯斗さんが、桃子ちゃんに詰め寄る。
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