日常14

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「だから…  そんな所が危なかしくて…  (私が面倒見ないとダメかな)ってね」 ああ、逆にダメなところが、硯斗さんの母性本能を刺激したんだね。 {良かった}って、言うの…これ? 凍夜も、複雑そうな顔だね。 「なるほどねぇ。  じゃぁ、バレンタインデーだね」 僕がそう言うと、硯斗さんの顔が真っ赤になちゃった。 「そうぃやぁ…  気合の入ったチョコ、作っちょったもんねぇ」 「そうなんだ…」 奈々子ちゃんが、呆気にとられてる。 僕らのメンバーでフリーなのは、奈那子ちゃんと沙里奈ちゃんの2人になってしまったね。 そう話してると、奈那子ちゃんが言うよ。 「違うわよ。  私だけよ」 えっ! そうなの? 「ちょ。  ちょっと、奈那子ちゃん」 「良いじゃない。  沙里奈ちゃんには、中一の彼氏がいるわよ。  確か、魔導乱の大会で、知り合ったんだったわよね」 沙里奈ちゃんの顔が、真っ赤になる。 ああ、あの時の。 何時の間に… 考えてみたら、時々、挙動がおかしい時があったよね。 僕は思い当たる節があったので、納得しちゃったよ。 「大人な、会話でぇっすぅ」 梢ちゃんは、甘酒で真っ赤になってる。 ちょっと酔っ払ってる? そんなこと言って、ぽゃぁんって、してるよ。 優奈は… 去年と同じように、僕に抱き付いて寝ています。 もう誰も、冷やかしもしないけどね。
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