日常14

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「そ、そんなこと言ってもよぉ。  彼女って、簡単にはなぁ…」 「後ろ向きじゃねぇ。  だいたい、うちらは小学生なんよ。  なに、焦っちょんじゃか…  困った子じゃねぇ」 女の子達から、呆れられてるよ。 結局、その騒ぎで、撲滅委員会とかいう、訳の分からない集まりは、なくなったみたい。 なんでも、携帯の小説に影響されたんだってさ。 ろくでもない、小説だったんだろうなぁ。 だってさぁ。 そのおかげで、僕、撲滅対象だよ。 最悪だよね。 けどね。 その騒ぎでカップル誕生ってね。 なんでも、好きだった男の子が、彼女がいないって、撲滅委員会にね。 「だったら、私が彼女になろうかなぁ~」って。 そしたら、その子、驚いてねぇ。 「えっ、ウソ!  だって、彼氏いるんじゃ…  だから、諦めてたのに…」 あとは、お互いに真っ赤になってさ。 他にも、二組が誕生してたけど、知らないところでね。 だから、詳しくは知らないよ。 このことは、男の子達には、センセーショナルな事件だったみたい。 自分もって、熱い視線をね。 女の子達に、盛大に引かれてたよ。 まぁ、何にしても、凍夜が関わると、騒動だね。 困ったものだよ。 「雄二にだけは、言われたくあらへんわ!」 って、失敬だなぁ。
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