日常14

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西部開拓時代の末期。 列車強盗やインディアンの襲撃の中、列車は疾走… 内容を知ったら、つまらないじゃん。 とか思いつつ、乗ったんだけど…。 凄いことに、なっちゃったよ。 出発しから、列車強盗が出て来る頃までは良かったんだ。 だけど… バッファローの大群が…迫ってくるんだよぉぉぉっ! 地平線を、覆い尽くすって、なにごと!? 列車は急加速。 巻き込まれたら、脱線どころじゃないよ。 急いで、急いでってばぁ!! ふぅ。 なんとか、たすかったけど… いつの間にか、渓谷を走ってるね。 お約束なんだろーなぁ。 あ、ヤッパリねぇ。 崖から岩が、落ちて… なんかさぁ… 多過ぎない? あんるぇ? って、ウソぉぉぉっ!? 落石と言うより、岩雪崩だっ! 早く、早くぅっ! 急いでったらぁ! なんとか、通り抜けたね。 ふぅ。 …次は橋なの? って、バカだろ。 通過した所から、橋が落ちるなんて… あ、最終車両が落下… 絶叫が… 変なところを、リアルにしないでよぉっ。 優奈が怯えるじゃんか。 橋を渡ると、岩山が点在する荒野だよ。 ようやく、穏やかな移動だね。 ホッと仕掛けたんだけど… なんだろ、あの砂煙… あ、ああ、インディアンだぁぁぁっ! インディアンの襲撃だよぉぉぉっ! 再び列車は疾走を再開。 矢や槍が飛んで来るんですが… 隣の窓へ矢が… 「ぐっ!」 へっ!? 僕は座席を立って、後ろのボックス席を覗いて… テンガロン・ハット被ったオジサンが、胸を射抜かれてね… 「なんでもないよ」 優奈の頭を胸に当てて、頭を撫でる。 絶対に、言えないよねぇ。 なんとか、襲撃から逃れたんだけど… 直後に大鷹が、乗客の一人を浚っていったりね。 もちろん、幻想機が作り出した、幻の乗客だよ。 挙句の果てに、線路を塞ぐように巨大な丘が現れる。 「キャァァァァッ!  ぶつかるよぉぉぉっ」 優奈の悲鳴が響く。 すると… 丘が四足で立ちました。 あれぇ? 丘の下を走っているね… 通り過ぎて振り向くと… 巨大な陸亀でした。 なに、このアトラクション? そして列車は、目的地のサンフランシスコに到着。 下車して、アトラクションは終了しました。 そんな感じで、ネズミーを回ったよ。 ゴールデンウィークは、そんな感じだったのさ。
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