日常14

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そして、春の遠足だね。 今回は、学園近くの山へ行くことになったんだ。 山頂を目指して歩くよ。 行き先を決める時なんだけど… 蘭崎が、また僕の家を利用しようとね。 確かに、転移装置は便利だけどさぁ。 人の家を通路と勘違いしてない? 遠足の提案に、入れないで欲しいんだけど… 「却下です。  人のお宅を、通路代わりに使用するなんて、言語道断です。  去年は、あの人を折檻しましたからね。  やって良いこと、悪いことを、わきまえなさい!」 あっ! 笹先生、折檻されてたんだ… ご愁傷様です。 蘭崎は、肩を竦めて縮こまっちゃったよ。 結局、瑠衣先生に決められちゃったんだ。 遠足の後、生徒に決めさせなかったことで、学園長先生に叱られたんだって。 {生徒の自主性を尊重なさい}ってさ。 しかし、桃子ちゃん… 彼女のニュースソース入手先って…謎だ。 まぁ、そんなこともあって、山登りとなったのさ。 いや、ね。 マジで、山登りなんですけど… ロッククライミングさせるんなら、ザイルとかさぁ。 装具下さいよ。 先生達は魔法で飛びながら、僕らを引率してるんだ。 先生。 これって遠足じゃなくて、修行ですよね。 酷くない? 帰りに知ったんだけど… 舗装された道が、山頂まで続いてました。 帰りは、その道を通ったよ。 なんて遠足だよ。
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