日常15

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「ふふふふふっ。  貴方のは、自分が北海道へ行きたいだけでしょ」 「ちぇっ。  バレタか」 いや、バレバレでしょう。 「良いわよ。  貴方の分は、出してあげましょう。  ただし、2人の面倒を、ちゃんと見ること。  2学期の成績が、1学期より上がるように頑張ることが条件。  条件を破ったら、お小遣いは当分なしで携帯を没収。  それで良ければ、出してあげるわよ」 由美子姉さん、顔がめちゃくちゃ引き攣ってるよ。 「分かったわよ。  その条件、飲むわよ。  ところで…  北海道の何処へ行くの?」 「由美子姉。  摩周湖って、知ってる?」 「霧の摩周湖でしょ。  聞いたことがあるわ」 「そこだよ。  摩周湖がある町、川上郡弟子屈町へ行くんだ」 優奈も、目をキラキラさせて僕を見てる。 「日時は、まだ決まってないよ。  今朝、聞いたばかりだからね。  ただ、早めに行って帰って来たいんだ。  だから、(明後日には行きたいな)って、思ってるんだよ」 「それで、滞在は何日位なの?」 「(一週間は、滞在しなさい)と、お父さんに言われてます。  だから、一週間以上の滞在ですね」
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