日常15

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翌日。 お爺ちゃんとお婆ちゃんに案内して貰って、観光だね。 今日は、『世界オルゴール・グラス博物館』へ、連れて行って貰ったんだ。 実は昔、オルゴール博物館があったんだって。 でも、閉鎖されちゃったんだってさ。 道の駅に、なっちゃったんだ。 でもね。 {博物館を、復活させよう}って人が、出て来たんだよ。 この町出身の魔術師なんだ。 得たお金を注ぎ込んで、建てたんだって。 以前より5倍の広さを持つ敷地に、巨大な博物館を建てたのさ。 展示品は、オルゴールと、ガラス製品。 オルゴールは、色んな種類が展示されてるよ。 頼めば、聴かせて貰えるんだ。 「綺麗な音色ねぇ」 「ゆったりと、落ち着く感じだね」 僕らは、ゆったりとした気持ちで、オルゴールの音色を楽しむよ。 時間が、ゆったりと流れる感じだね。 プレイヤーで聴く音楽とは、全然、違うんだよ。 何でだろう? オルゴールの中には、変わったタイプの物もあるんだ。 小鳥の人形や、複数の人形が、曲に合わせて動くとかね。 これが、中世のヨーロッパで作られた物なんて、信じられないよ。 明治時代に作られた、和製オルゴールも展示されてたんだ。 ガラス製品も、器やグラスだけでは、ないんだよ。 ランプや人形、コースターにステンドグラス。 色んな種類があるのさ。 僕は気になって、ガラス製品を立ち止まって見ちゃった。 ワイングラスなんだけど… 色が深いんだよ。 「雄二君、どうしたの?」 不思議に思った優奈が来たね。 由美子姉や、お爺ちゃん、お婆ちゃんも来たよ。
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