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「このグラスなんだけどね。
なんだか、凄く惹かれるんだ。
色が深いというか…
何だろう?」
「うわぁ~
本当に凄いねぇ」
優奈が、感動して言うよ。
{どれどれ}って言いながら、お爺ちゃんが説明書きを読んでるんだ。
すると…
「ほほほほほっ。
そのグラスに惹かれるとは、なかなか渋いのぅ。
それは、今は製造されておらぬ器なのじゃよ。
なんせ、アイソトープ。
つまり放射能物質を使用して、作成されておる器なのじゃ」
そんなことを、言い始めちゃったよ。
げっ!
そんなの使ったら、被爆するじゃん。
「昔の知識がない時代に、作られた器じゃ。
作り手が、早死にする作品じゃったそうだて。
まぁ、当たり前だのぅ。
長崎のホームテンボスにも、同じ種類の器が展示されておるらしいぞぃ」
それで、この深い薄く緑掛かった黄色の器なんだ。
価値的にも凄いんだろうね。
僕達は午前中に博物館を見て廻ったよ。
見学し終わったら、1時半近くになっていたけどね。
お昼は、隣接するレストランで食べたよ。
その後で、また、博物館さ。
博物館は、展示品の見学だけじゃないんだ。
オルゴールとガラス製品は、購入できるんだよ。
まぁ、ミニュチュアの模造品だけどね。
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