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僕らというか、僕は、セッセと穴を掘る。
魔那で強化された肉体で掘るから、アッと言う間に掘れたよ。
僕らは、露天風呂に入ったり、湖で泳いだりして遊ぶ。
お爺ちゃんは、僕が掘った露天風呂に、のんびり浸かってるよ。
あっと、そうそう。
お婆ちゃんは、家で留守番してるんだ。
{畑を、ほっとけないからねぇ。
今日は止めとくよ}
だってさ。
今はお昼のお弁当を食べて、のんびり食休みしてたんだけど…
「しつこいわね!
あっちに行ってよ!」
そんな声が聞こえるんだ。
僕と優奈が驚いて、声がした方を見る。
すると、ジュースを買いに行っていた由美子姉が、絡まれてたんだよ。
何だぁぁっ。
アイツら。
僕は立ち上がると優奈に、お爺さんと一緒にいるように言う。
そして、由美子姉の所へ行ったんだ。
「由美子姉。
どうしたの?」
僕が声を掛けると、チンピラ男の1人が言う。
「んっだぁ!
このガキは?」
「由美子姉。
このチャラチャラした、頭の悪そうな茶髪。
誰?」
僕は思いっ切り、馬鹿にしたように言ってやる。
「んっだとぉぉっ!
このガキゃぁぁぁっ!」
うん。
先程と、語彙が変わらない。
本当に馬鹿なの?
ってか…
それ位で切れて、小学生に殴り掛かってくるか?
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