日常15

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「ちょ!  馬鹿!  お前」 「何やってんだ!  それは、不味いだろ!」 あっ! 仲間は、まともなんだ。 まぁ、こんなパンチ… 掠りもしないけどね。 伊達に武術習ってないよ。 僕は無言で避けると、鳩尾に肘を叩き込んであげる。 「ぐぇぇっ」 そう言って、白目を剥くと倒れちゃったね。 「正当防衛だからね。  この人、連れて行って。  じゃぁ、由美子姉。  行こう」 そう言って、由美子姉を連れて戻る。 チャラ男達は、唖然としてたね。 けど、周りから歓声が上がったので、バツが悪そうに行ってしまったよ。 「雄二君。  すっごぉぉぉぃ!」 優奈の目が、ハートです。 由美子姉の頬も赤いね。 怖かったから、体調崩したかな? 「見事じゃ。  相手の力を利用して、急所を打つとはのぅ」 「加減したから、問題ないと思うよ。  授業で、散々武術を仕込まれたからねぇ。  素人をあしらうのは簡単だよ。  そんなことより、泳ごうよ」 そう言って、2人を連れて湖へ向かったよ。 まぁ、そんなトラブルはあったけど、普通に楽しんで帰ったんだ。
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