日常15

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次の日。 今日は、滝を見に行くんだ。 早めに起きて、ご飯を食べる。 そのあと、すぐに出掛けたよ。 ただね。 そこへ行くには、森林管理署の許可が要るんだってさ。 お爺ちゃんが昨日の内に、許可を貰ってたんだよ。 尾札部(オサッペ)川の横を走る林道が途切れるまで、車を走らせたんだ。 そして、車から降りるよ。 笹薮や沢、けもの道を、こぎ入りって、道なき道を歩く。 お爺ちゃんが僕らへ、肌が露出しない服を着せた理由が分かったよ。 こんな道を通るからなんだね。 「この道、やぁん」 優奈が、疲れてきてるね。 「優奈」 僕はそう言って、優奈の前でしゃがむ。 「………  え~っと…  雄二君」 恥しそうに、モジモジしてる。 「さぁ」 そう促して、優奈を背負うよ。 鍛えられた僕の力なら、優奈を背負っても楽勝さ。 川のせせらぎだけが、聞こえていたんだけどね。 途中から、水が叩き付けられる音に変わったんだ。 すると、凄い滝が2つ現れたよ。 夕染の滝と釣鐘の滝。 幻の滝だってさ。 滝に着いてから、僕は優奈を降ろす。 「雄二君。  ありがと~」 真っ赤な顔で言うね。 「どう致しまして。  優奈のためなら、楽勝だよ」 その僕らの横で由美子姉が、顔を手で扇いでるね。 暑いのかな? 滝の近くで、(涼しい)と、思うんだけど?
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