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「雄二君。
お爺さん、大丈夫かなぁ」
優奈が心配して、訊いてくるよ。
「大丈夫だよ。
お爺ちゃんは、魔術師なんだから。
それより、お爺ちゃん達が帰って来るまでは、ここを動かない方が良いね。
魔獣でない熊も、出るかもしれないから」
それからしばらく岩に座って、3人で話をしてたよ。
そんな感じで、お爺ちゃんを待ったんだ。
しばらく経って…
「あっ!
かっわぁいぃ~」
優奈が、そう言って立ち上がったんだ。
そして、森近くの草原へ近付くね。
そこへは、鼬のような生き物がいた。
大きな丸い目。
小さな丸い耳。
喉下と腹部は、白い体毛で覆われてるよ。
他の箇所は茶色だね。
確かに、愛くるしい姿だけど…
「優奈!
ダメだ!
近付いたら!!」
僕は慌てて、優奈の手を取り引き寄せる。
優奈のいた場所に、何かが打ち込まれた!
「!!」
不味い!
魔獣だ!
恐らく、オコジョだろう。
魔那を纏ってるのが分かる。
そして…
魔那を変換して、風の玉を打ち込んで来たんだ。
「つぅ」
風で吹き飛ばされた礫が、優奈の足に当った。
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