日常15

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くっそぉ~ 「由美子姉!  優奈を連れて下がって」 コイツ… よくも、優奈に怪我させたなぁぁぁぁっ! 今の僕は、恐怖心より怒りが強い。 一人だったら、逃げてただろう。 だが、優奈に怪我をさせたコイツ。 許せない。 僕は、禁止されていた魔那の圧縮を行う。 その僕へオコジョは、風の玉を放ってくる。 それへ、圧縮した魔那をぶつけたんだ。 "ドォォォォグフォォォ" 風の玉と、圧縮された魔那がぶつかる! そして…爆発だっ! 【ギキィィィッ】 「うわぁぁぁっ!」 僕とオコジョは、吹き飛ばされた。 優奈と由美子姉は下がってたため、被害はないよ。 「くっそぉっ!」 吹き飛ばされて、叩き付けられた打撲。 礫に打たれた打撲が、痛い。 僕もダメージを負ったけど、ヤツも負った。 しかしヤツは、僕に向かって猛スピードで突っ込んでくる。 近距離で、風の玉を放つつもりだ。 「なめんなぁぁぁぁっ!」 僕は怒鳴ると、魔那を無意識で圧縮。 怒りに任せて、炎にして放ったんだ。 【グキュッゥゥゥ】 オコジョが、炎に包まれる。 【ガギュガギゥゥゥ】 オコジョが転げまわる。 そして転げまわりながら… 僕へ炎を纏った風の玉を…放った。 オコジョに纏わり付いていた炎。 それを纏った風の玉が、僕を襲う。 「うわぁぁぁぁ!」 服に引火し、火達磨。 僕は転げながら、滝壺へ落ちる。 そのお蔭で、火は消えたようだけど… そこで、僕の意識は途絶えたんだ。
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