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次に目が覚めた時、消毒薬匂いがする部屋だった。
「ここは…」
どうやら、ベッドに寝かされてるようだね。
ベッドに寄りかかるように、うつ伏せで寝る優奈がいるよ。
どうやら、僕の看病をしていたようだね。
良かった。
優奈は無事だったよ。
しかし…
体中が痛いね。
僕は、とりあえず起きようと、身じろぎする。
僕が動いたことで、優奈が目を覚ましたね。
「ううん。
んっ!
雄二君!
雄二くぅぅぅん」
そう言って、優奈が抱き付いてきたよ。
少し痛いけど…我慢だ。
優奈…泣いてるな。
「雄二君のバカァ。
バカ、バカ、バカァァッ。
優奈、心配したんだからぁ。
心配したんだからぁぁぁ」
僕は優奈の頭を、優しく撫でて言う。
「ごめん。
優奈が傷付けられて、我慢できなかったんだ。
あ!
そう言えば、優奈!
怪我は!」
僕は思い出して、蒼くなって訊いたよ。
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