日常15

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そして、もっと有効に魔術が使えていたら… 優奈に、怪我を負わせることも、なかっただろう。 優奈の足には、包帯が巻かれてるんだ。 あの時の怪我を、治療したんだろうね。 その時、(優奈に怪我を負わせてしまって、悔しい)って、僕は思ってしまったんだ。 僕が防御魔術を使えたら、こんなことには、ならなかったのに… そう、思ってしまう。 そんな所へ、お爺ちゃんが現れたんだ。 「おお、おおっ。  目覚めたかぇ。  気分はどうじゃ。  雄二よ」 優しく微笑みながら、お爺ちゃんが僕へ言う。 「少し、体が痛いけど、大丈夫だよ。  そんなことより、お願いがあるんだ」 {僕が体が痛い}って言うと、優奈がモジモジしたね。 さっきまで、抱き付いたからねぇ。 そのせいだと、思ったのかな? 爺ちゃんは優奈を見て、ニンマリと笑ったよ。 けど、続けて僕が真面目な顔で告げると、真剣な顔になったんだ。 「して、それは、何じゃな?」 「僕に、魔術を教えて欲しいんだ」 「はて?  学校で、習うておるじゃろうに」 「学校では、魔術の時間に武術を行ってるんだ。  小学生で習う魔術は、4年で習得しちゃったんだ。  続きは、{危険だから、ダメだよ}ってね。  以前は、(それでも、良いかな)って、考えてたんだ。  だけど…」 「ふむ。  確かにのぅ。  魔術を習得しておれば、オコジョの魔獣くらいは、楽に駆除できたであろうな。  故に、教えて欲しい。  そう言うことかのぅ」
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