日常15

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そして、夏休みの最終日。 今年は宿題騒ぎは起きなかったんだ。 清は、由梨ちゃんに。 隆は、桃子ちゃんに。 凍夜は、美鈴ちゃんに。 沙里奈ちゃんは、年上の彼氏に。 それぞれ手伝って貰って、終わらせてたんだ。 特に美鈴ちゃんには、感謝だね。 凍夜には、休みの度に苦労させられてたからねぇ。 だから、(のんびりできる)って、思ってたんだ。 けど、朝からお爺ちゃんが、来てたよ。 ……… えっとぉ~ なんで? 「ほほほほほっ。  雄二。  元気かのぅ」 「えっ!  お爺ちゃん。  どうして、ここへ?」 お爺ちゃんは、ニンマリして言うね。 「これは、異なことを言うのぅ。  雄二が、{鍛えて欲しい}と、言ったのではないか。  故に、儂の家と学園を、転移装置で繋げたのじゃよ。  学園の教員寮に部屋を借り受けたでな。  そこと、繋げたのじゃ」 へっ! と言うことは… 「もしかして、お爺ちゃん…  先生に、なっちゃったの?」 「儂の元部下が、教員としておるからの。  まぁ、引退時に誘われたのじゃよ。  じゃが、田舎暮らしが性に合っておってのぅ。  だから、断っておったのじゃ。  学園長も、儂の元部下じゃ。  話したら、許可してくれてのぅ。  おまえ達の特別顧問として、教えることとなったぞぃ。  儂の教えは厳しいでのぅ。  覚悟しとくのじゃぞ」 そう言って「ほほほほほっ」と笑うんだよね。 こりゃ、6年から大変かも… そう思った、夏休み最終日だった。
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