日常16

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「これより、入学式と始業式を始める。  だが、その前に紹介しておこう。  この方は、鈴木 厳造殿。  元日本魔術師連盟の総帥であらされる。  私の元上官でもある。  この度、6年生の特別顧問として着任された。  6年には、留め置いた魔術学習を再開して貰う。  そのための処置と、考えて欲しい。  では、式を始める」 そう言って、進行役の教師と替わる。 その後は、スムーズに式は進んだよ。 そして、今は教室で先生を待ってるんだ。 「しかし…  おっとうしい、爺ちゃんやったなぁ。  あの爺ちゃんに習うんかぁ…  大丈夫なんやろか?」 凍夜が、不安そうに言う。 「お爺ちゃんは厳しいけど、怖いことないよ」 僕がそう返すと、奈那子ちゃんが不思議そうに言う。 「なんで、そう思うの?」 「僕のお爺ちゃんだからね。  僕が、鍛えてくれるように頼んだんだ」 〔〔え、ええええっ!〕〕 僕の声が聞こえたクラスメート達がハモル。 僕は休みに、北海道であった事件を教えた。 みんなは、僕が死に掛けたと知って、驚いてたね。 と言うか、今まで黙っていたことを、叱られちゃったよ。 「爺さんの方に出た魔獣は、どんなんやったんや?」 興味深げに聞いてくる。
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