日常16

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「お爺ちゃんが退治したのは、羆の魔獣だよ。  巨体で、火、風、雷の魔術を放ってきたらしいね。  しかも、体に火を纏って、襲って来たんだってさ。  お爺ちゃんが中心となって、なんとか撃退したらしいんだ。  そして、疲れて休憩していたら…」 「雄二君が、戦っている音が聞こえたのね」 「そうなんだ。  僕は、風しか扱えないオコジョと戦って、死に掛けたんだ。  そう考えると、お爺ちゃんは凄いよ」 僕の話を聞いて、クラスメート達が興奮してる。 そんな凄い魔術師に習えるんだから。 そんな感じで騒いでると、"ガラリ"と音を立てて戸が開いたよ。 「ガキ共!  静まらんかぁぁ!」 うっひぁっ! お爺ちゃんに、一喝されちゃったね。 苦笑しながら、瑠衣先生と真鍋先生が入って来たよ。 爺ちゃんは入り口付近で、壁に背を預けて立ってる。 瑠衣先生が教壇に立ったね。 「さて。  みんな、元気そうね。  今年も去年に引き続き、私が担任するわ。  後、入学式で話があったように、厳造先生が顧問担任として参加されます。  厳造先生は、私と真鍋先生の師でもあるのよ。  厳しい方ですけど、頑張るように」
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