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「お爺ちゃんが退治したのは、羆の魔獣だよ。
巨体で、火、風、雷の魔術を放ってきたらしいね。
しかも、体に火を纏って、襲って来たんだってさ。
お爺ちゃんが中心となって、なんとか撃退したらしいんだ。
そして、疲れて休憩していたら…」
「雄二君が、戦っている音が聞こえたのね」
「そうなんだ。
僕は、風しか扱えないオコジョと戦って、死に掛けたんだ。
そう考えると、お爺ちゃんは凄いよ」
僕の話を聞いて、クラスメート達が興奮してる。
そんな凄い魔術師に習えるんだから。
そんな感じで騒いでると、"ガラリ"と音を立てて戸が開いたよ。
「ガキ共!
静まらんかぁぁ!」
うっひぁっ!
お爺ちゃんに、一喝されちゃったね。
苦笑しながら、瑠衣先生と真鍋先生が入って来たよ。
爺ちゃんは入り口付近で、壁に背を預けて立ってる。
瑠衣先生が教壇に立ったね。
「さて。
みんな、元気そうね。
今年も去年に引き続き、私が担任するわ。
後、入学式で話があったように、厳造先生が顧問担任として参加されます。
厳造先生は、私と真鍋先生の師でもあるのよ。
厳しい方ですけど、頑張るように」
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