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瑠衣先生がそう言うと、お爺ちゃんが壁から背を離し言うよ。
「体育館で紹介されたが、再度、告げておく。
儂の名は、鈴木 厳造。
このクラスにおる、鈴木 雄二の祖父じゃ。
雄二を休みに、我が元へ来させたのじゃ。
その時、雄二が魔獣に遭遇して死にかけてのぅ。
雄二から、{鍛えて欲しい}と、頼まれたわけじゃ。
故に、教えに来ることにした。
後、雄二に言っておく。
儂は、学園におる間は教師じゃ。
教員として接する。
肉親としては扱わぬので、心するように」
お爺ちゃんは、そう言って僕を見る。
望むところだよ。
僕は、二度とあんな醜態はご免だ。
爺ちゃんは僕の視線から、僕の決意を感じたんだろう。
満足したように頷くよ。
「さて、儂は通常の授業には参加せぬのでの。
6時限目の魔術の授業に、また来るでな」
そう言うと、教室から出て行ってしまった。
先生達が、ホッとしてるね。
かなり、緊張してたみたいだ。
それから、去年のように委員の選出をしたよ。
そして、教科書の配布などを行って、午前を終えたんだ。
今年も、僕が委員長さ。
奈那子ちゃん、美鈴ちゃんが副委員長だね。
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